子どもといつものように散歩していると、突然イライラし始めた。
どうしたの?と腰を落とすと、そこにちょうど植え込みがあり、飛び出た雑草が息子にさわさわしていた。それが当たってかゆかったのだろう。
大人だとちょうど足あたりの高さで、ズボンをはいていれば気が付かなかっただろう。
大人になると忘れていしまう子ども目線の世界を知っておけば、少しは危険回避につながるかな?と思って、普段のお散歩コースで検証してみた。
写真はすべて、同じ場所で自分の目線とこどもの目線で撮ったものです。子どもの年齢などにより視野の範囲が変わるため、写真以上に見えていない可能性もあります。高さが違うと見え方が違うんだな~の感覚で参考にしてもらえると幸いです。
ただの歩道だけでも見え方が違う
目線が低くなることで道が広く感じる。同じ距離でも遠く感じてしまいそう。
地面との距離が近くて、下に落ちているものを発見しやすいのと好奇心が相乗効果を発揮して、なんでも拾ってきてはこれなぁに?と聞いてくる。枝はお散歩の必須アイテム。強そう&長いものを見つけては強化されていく。
雨上がりなんかだと、水を含んだお菓子の空袋を拾おうとしてくるから全力で引き留める。
子どもを産んでから、ポイ捨てなんかするもんじゃないと改めて思った。たばこの吸い殻も躊躇なく拾おうとして恐ろしや~。枝や石など自然のものは良いが、拾ったゴミをポイっと捨てるのも教育上どうなんだ?と思い、ゴミ袋とビニル手袋をもって散歩に出かけるようになった。
駐車場での見え方
少し比較が分かりにくいかもしれないが、これでも感じるものはあるだろう。地面は広く、車は大きく見上げる状態。目線が低くなると、車との距離が近づくほど車を見上げることになる。すごい迫力。おかげさまで息子は私のなんちゃない軽自動車でも「ママの車かっこいいね」と言ってくれる(キュン
止まっている車ならいいが、走っている車、スピードを出している車だと迫力あってかっこいい!を通り越して恐怖を覚えそうだと思ったので、細い道を通るときはより注意しようと思った。
コンビニ(スーパーなど)での見え方
コンビニなど、ものがあふれる場所ではその違いが顕著にあらわれる。
「キミどこからそれ持ってきたの?」というようなものをよく持っているのはきっと、同じ場所にいても見えている部分が違うからだということがよくわかる。
商品を戻すときは、子ども目線で移動してみると早く見つかるうえ、普段使わない筋肉を使いそうだからダイエットになる…といいな。
スーパーやコンビニはこれを利用した商品棚作りをしているらしい。よくできている。
交差点の見え方
信号周辺まで走ったり、無防備に歩こうとするのは、横断歩道までや車との距離がまだ遠いと思っているからなのかもしれない。見ているこっちはハラハラして「やめて~!」と叫んでしまう。
遊具の見え方
大人が全体が見えている状態でも、子どもには一部しか見えていないことが多い。
「そんな場所あったのか!」と、潜り込む場所を見つけるのが上手。全体を見ている大人に対して、子どもは一部分しか見えていないからこそ見つけることができるのだろう。
一番驚いたガードレール付きの歩道の見え方
ガードレールの下をのぞきこもうとしたり、乗越えようとしたりする。「危ないからやめて~!!」と大人からすると、ハラハラするが、もしかしたらガードレールの向こう側がどうなっているのかを確認したいだけなのかもしれない。
ちなみに、ガードレール下から覗くとこんな感じ。
きれいな景色を見に行って子どもが不機嫌になっているときは、視界の邪魔になるものがないか確認してみると良い。もっとも、別の理由の可能性も高いが…。
おまけ
ポールの場合
幼児だとポールと同じくらいの高さ。思わず挨拶してしまいそう。うちの子は、ぼよんぼよんなるポールで遊ばないと保育園から帰れない病にかかってた。
ポールは大人の方が気づきにくいかもしれませんね。(いや気づくか…
すべり台の上から
感想
一緒にお散歩しているのに、子どもが言っていることが分からなかったり、自分が言うことが伝わらなかったり…そんな時は、「目線の高さ」の違いがそうさせる可能性があることが分かった。
どっちがいい、悪いではなくてお互いの視点を大事にして共有することで新しい発見があるとお散歩も更に楽しくなりそう♪この考え方は、人間社会で生きていくために必要なことのような気がする。子どもはいつも単純で当たり前で大事なことを教えてくれる。
視点に違いは、デザインをする上での考え方でも大事なので仕事にも活かして活けたらな♪結論、こどもとの生活は刺激的で楽しいということを改めて実感した。