【1日10分】絵本の読み聞かせがもたらす幸福と動画との付き合い方の記事で、絵本の読み聞かせが親子にとっていい影響があるといことが分かりました。
絵本の「読み聞かせ」が大切なことは分かったけど、絵本の種類が多すぎてどれを選べば良いか分からないよ…。
まずは、100万分以上売れているロングセラー絵本を選ぶと間違いないよ◎それからお子さまの年齢や興味に合った絵本を選定していこう!
※今回の記事は、『ブックネットワーク北九州 代表 仲 紀子さん』と『西南女学院大学短期大学部保育科の先生』、『北九州保育士会』の方がセミナーで話してくださった内容を元に作成しています。
・お子さま自身にとって最適な本を選ぶことができる
絵本をプレゼントしたいときにのご参考にも◎
\読み聞かせが大切な理由/
【年齢別】絵本の選び方
まずは、年齢別にどのような絵本を選んだら良いのかを見ていきます。
年齢 | オススメ絵本 | 絵本選びのコツ |
---|---|---|
0歳 | だるまさんが いいおかお | 色や絵が単純で言葉が少ないシンプル。かつリズム感があるもの |
1歳 | うさこちゃん アンパンマン | 身近な人やもの、出来事があり簡単なお話のあるもの |
2歳 | きんぎょがにげた はらぺこあおむし | 少しストーリー性があり登場人物と一緒に楽しめるもの |
3歳 | ぐりとぐら どうぞのいす | 身の回りのことに加え、やり取りを楽しめるもの |
4歳~ | 100万回生きたねこ はははのはなし しずくのぼうけん | 長い物語も◎科学性のあるものなどたくさんのジャンルに挑戦していく |
絵本の裏表紙に対象年齢が書かれているものもあります。
この表や裏表紙を参考にしましょう◎
子どもにもそれぞれの価値観や個性があります。
好みが出来てきたら、それに合わせた本選びをしましょう♪
\迷う方はプロが選ぶサブスクもおすすめ☆/
【売れ筋】絵本の選び方
①50年以上のロングセラー絵本
50年前から愛される絵本は、内容が普遍的。時代がどれだけ変化しても、それに左右されることなくそこにあり続け、更に次の世代へと語り継がれていきます。
心の土台を作るためにも、たくさんの方に愛され続けた作品を読むことから始めてみませんか。
多くの本屋さんで「ミリオンブック」という100万部以上売れた絵本をまとめた冊子を無料でおいています。こちらも参考にしてみては。
\日本で一番売れた絵本/
1967年に発売され、累計750万部以上売れた0歳から楽しめる絵本。
初めての絵本に選ばれる方も多いとか。
「いない いない ばあ!」というジェスチャーが好きな赤ちゃんも多いから、この絵本が大好きな子が多いのも納得◎
②100万部以上売れている絵本
たくさんの人に読まれ愛された本は、それだけ多くの人と共有体験ができます。
「これ小さいとき好きだった!」「懐かしい~!」など、思い出を語り合うこともできます。また、人気の絵本は子どもたちが夢中になることの証。読書の楽しさを教えるキッカケとなってくれます。
\子どもたちが夢中になる絵本/
1977年に発売され、2024年時点で累計153万部売れている。
オノマトペだけで構成された絵本に魅了されてその世界にハマる子が多い。0歳~OK。
どのページから見ても楽しめるように、全頁の流れはつながっていない。
とても不思議な世界で大人には「???」だけど、赤ちゃんにとっては爆笑の世界。うちの子も大好きで何度も読んで読んでってされたなぁ~
③増刷回数の多い絵本
絵本の新作は、1年に約1900冊ほど出ていると言われているくらい、たくさん発売されています。それをすべてチェックできればいいけど、膨大な時間がかかります。
近年発売された本を購入する場合の基準として、刷新数をチェックしてみましょう。
表紙裏や裏表紙裏などには必ず「初版」と「版数」が記載されています。版数とは、本屋さんの在庫が足りなくなり増刷された証。版数が多いほど、多くの方に読まれた本ということになります。
これは最近購入した「大ピンチずかん」の版数です。約1年で21回増刷されていて多くの人がこの本を手に取ったことが分かります。さすが2023年上半期ベストセラー1位!
図書館で借りようと思ったら数カ月待ちだったから購入したよ~
\大人も一緒に楽しめる絵本/
発行部数100万部を突破した1に続き、2023年11月に2も発売された。シリーズ累計165万部。子どもと一緒に大人も「なるよね~」と笑える絵本。
必要な絵本は子どもが知っている?!
読み聞かせを続けていると、子どもから「これ読んで」と言ってくることが多くなります。
絵本が大好きになったことに加え、「自分で選んで主張してくれた」ことに成長を感じ嬉しくなります。
「読んでほしい」と持ってきた本は、気が済むまで読んであげよう!
絵本の読み聞かせの悩み
悩み1:同じ本ばかり永遠に読みたがる
気が済むまで同じ本を読んであげてOK。10~20回繰り返し読むことで、絵本の仕掛けに子ども自身が気が付いて発見する楽しみや喜びを味わうという経験が出来ます。
それを見て大人は「よしっ!」と思いながら成長を感じてください♪
「またこれ!?」と思っちゃうけど、毎回新しいことに気が付いて教えてくれるから大人も新鮮な気持ちで読むことができるよ◎
息子が通う幼稚園では、毎週絵本の貸し出しをしていて、本人が絵本を選ぶそう。借りてきた絵本をみて「またこれにしたんだね~」と言っていると先生が「1学期中ずっと同じ絵本を借りた子もいますよ」と教えてくれました。2学期になると気が済んだのか、他の本を選ぶようになったとか。
・一度読んで展開を知っていることで安心して読むことができる
・繰り返すことで理解を深める
・表現力を高め、日常生活に活かすことができる
・暗唱できるようになることで自信が付く
同じ絵本を読み続けることで成長と発達につながり、親子の絆も深まるので「また!?」という気持ちをおさえて親子で楽しむことが大事♪
悩み2:読み聞かせ途中にどこかへ行ってしまう
特に小さい子だと読み聞かせ途中に、興味のある方向へ走って行ってしまうなんてこともあります。それにもきちんと子どもなりの理由があることを知っていますか?
例えば、子どもにはごはんを「食べる」という経験があっても「材料を集めて調理する」という経験がない子がほとんどです。その場合、経験をさせてあげることで内容を理解しその絵本が大好きになることがあります。それが、読解力や語彙力を発達させる手助けとなります。
読み聞かせは子どもが何を考えているのかが分かる絶好のチャンスだと言ってたよ◎ これを繰返すことで物語やファンタジーの世界をだんだんと楽しめるようになっていくんだね~
【おさとちゃの場合】
どうしても読んでほしい絵本があって、読み聞かせていると、まったく違う話を始めたりどこかへ行ってしまったりしていました。その本は少し哲学的なことが入り混じった心のお話だったので、それこそまだ「経験」なく「つまらない」認定をされてしまったのかもしれません。まだ息子には必要のない内容だったのかも…。
大事なことは、無理強いせずに一旦諦めること。無理に読んでその絵本や本を読むことを嫌いになっては本末転倒。息子に必要な時期になるまで、手に届く位置において待機することにしました。
まとめ
絵本の選び方を紹介しました。
①年齢で選ぶ
②ロングセラー絵本を選ぶ
③100万部以上発行されたものを選ぶ
④増刷回数で選ぶ
⑤子どもが選んだものを読む
読書力=選書力と言われるほど、良い本を選ぶことは大事です。たくさんの良い本と出会って心豊かな子に育つことを願います。