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4話 里帰り中の赤ちゃん訪問

これは0歳児を抱えてシングルマザーとなった私が、息子と2人で成長してきた物語。この物語が、同じように悩んでいるあなたの心を少しでも休ませるものとなりますように。連載の第4話♪

はじめから読むのがオススメ☆
1話 2話 3話

【前回までのあらすじ】

思っていた未来とは違う形で、私の子育て生活がスタートした。
出産直後に「別れたい」と言われた私は、首も座らない赤ちゃんを連れて2日連続長距離移動をすることに。

実家に戻った私は、両親と息子を囲んでささやかな初節句を終えた。
少しだけ正気に戻ったと思った次の日、義母から電話があり思いもよらない言葉で攻撃を受ける。

混乱が続く中、予定していた“赤ちゃん訪問”

思いがけず実家にとんぼ返りすることになり、いつ自宅に帰れるのか分からない状況で私も私の周りも混乱が続いていた。(詳しくは↓2話をお読みください。)

2話 初節句。長い道のりの先にささやかな幸せ これは0歳児を抱えてシングルマザーとなった私が、息子と2人で成長してきた物語。この物語が、同じように悩んでいるあなたの心を少しでも休...
おさとちゃ

家にはいつ帰れるんや…?

そう思いながら、見通しのつかない生活と崩れた予定について考えていた。

そんな中、住民票を置いている自治体の保健師さんから私の携帯に赤ちゃん訪問の日程調整の連絡がきた。

「もう、ご自宅に戻られましたか?」

そのとき、里帰り出産を終えて帰宅後お願いする予定だったことを思い出した。

私自身も混乱している中、何をどう伝えていいか分からず、ありのままを話す以外できなかった。

おさとちゃ

実は、今もまだ実家にいて… いつ帰れるか分かりません…

事情を詳しく聞かれ、驚かれ、優しい言葉をかけられながらこう伝えられた。

  • 赤ちゃん訪問は必ず受けなければいけない
  • 実家に訪問して大丈夫か?
  • OK→実家の自治体の保健師さんと話をして日程調整してもらう

そして、実家での赤ちゃん訪問の日程が決まった。

赤ちゃん訪問当日。予想以上の寄り添い

当日は、息子の様子と私の様子をチェック項目に記入した後、事前に話していた現状についてじっくりと聞いてくれた。

そして、今後どうしていくべきかなどを相談した。

1時間を予定していた赤ちゃん訪問は、あっという間に2時間を超えていた…。

事前に状況を話したことで、資料を用意&説明してもらえました◎

  • ひとり親向けの資料
  • 自治体をまたいで使える支援制度
  • 住民票を移した場合に使える施設案内

私の不安や疑問に、分かることはその場で教えてくれて、分からないことは後日調べて連絡しますと言われた。

申し訳なさとありがたさで、帰った後に思わず涙が出そうになったことを覚えている。

ずっとひどい言葉を浴びせられていた中での優しい言葉に、自分を取り戻せたような感覚になった。

そして、ひとり親向けの資料を初めて手にした時の覚悟を決めるしかないのに、あがきたいという何とも言えない感情を今でも忘れない。

後日届いた回答

予防接種について

私の大きな不安のひとつが、予防接種だった。

住民票を置いていない自治体での予防接種はそれなりの手続きが必要だった。

どうしたら良いのかを相談すると、自宅の自治体の役所へ連絡して聞いてくれたのだ。

  • 住民票のある自治体から実家へ書類を郵送してくれる
  • 接種後、医師に記入してもらい、都度 全額自費払い
  • 自宅へ戻ったら役所に申請して返金対応(※自治体により金額や対象が違うため全額返金になる可能性は低い
おさとちゃ

色々初めて知ることだらけ!聞いてみてよかった…。

児童手当について

もう一つの不安である、お金の話。私はずっと思っていた。

おさとちゃ

子どもが産まれても生活費もいれず、時間も(仕事以外は)自分のためだけに使えて児童手当も相手に入るのは何でなの…!?

そこで、児童手当だけでも私の口座に直接入らないか相談した。

  • 別居が証明できるもの(住民票が違うなど)
  • 離婚調停資料など、離婚協議中の旨が証明できる書類

など、何かしらの証明書類が1つ必要ということで、一旦諦めることにした。

赤ちゃん訪問の意義

私にとって赤ちゃん訪問は制度や施設の説明、そして心の支援だった。

まだ整理のつかない現実を前に、ひとつずつ選択肢を確認する時間。

見通しがつかなかったものが、相談することで解決して安心につながった。

「いつ家に帰れるかわからない」という不安な状態の中、不安が安心に変わることが、子どもを守り育てていく道なのだと感じ始めていた。

さいごに

このころ、私は思っていた。

おさとちゃ

なんで私こんなに振り回されなきゃならないんだろう…。子育てに集中させてくれ!!

話し合わなければいけないことは山ほどあったけれど、そのすべてが私一人の問題になっているような気がしていた。

夫は簡単に距離を置き、その間に仕事も生活も整え、自由を手に入れた。

それでもなぜか彼は「被害者」の顔をして、このあとも私への口撃を続けるのである…。

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